私的整理とは、法的手続によらずに債権者と債務者との自主的協議により倒産処理を図る手続きです。
私的整理のメリット
・私的整理だと「倒産」というレッテルが貼られない
・取引先債務を切り捨てることがないので、取引先・消費者の信用が毀損しないため事業価
値の維持が図れる。
・秘密の保持がしやすい
・その為法的手続と比較して事業継続が容易になる。
私的整理のデメリット
・法人税法上の恩典がない
・そのため債務免除を受けた場合に債務免除益を相殺する損金を計上することができず、
免除益課税が発生する
・免除益課税による法人税負担回避のため、十分な債務を解消することができなかったり、
課税によりキャッシュフローが毀損したりして、再建計画が途中で頓挫するリスクが残る。
私的整理は自由度が高い一方で、手続きの透明性を確保しないと、利害関係者の権利を侵害する可能性があります。私的整理をお考えの方は弁護士に相談してください。
下記のような企業は私的整理が適しています。ご相談ください。
・債権者数が少ない
・債権者と債務者の間で信頼関係が保たれている
・利害関係者間の調整が比較的容易につく